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肌の乾燥とゴワゴワ・ザラザラ、ターンオーバーの関係

肌のゴワつきとターンオーバー

肌は乾燥すると硬くゴワゴワしてきます。


健康な肌の角質層には約20~30%の水分が含まれていますが、十分な水分を含んだ肌は、ハリがあり、なめらかで柔らかいです。


しかし、肌が乾燥して水分量が10%を切るような状態になるとゴワゴワ・ザラザラした感触になり、硬くなってきます。この肌の硬さの原因の1つに角質層が厚くなる(角質肥厚)からというものがあります。


角質層には肌を外部刺激から守る役割がありますが、湿度が低い乾燥した環境にいたり、バリア機能が衰えると肌を守るために角質層を厚くしようとする「環境適応」を起こすわけです。


通常の「環境適応」によって角質層が厚くなる場合は、ゴワつきも環境に慣れてくるにつれて収まっていきますが、肌のターンオーバーが乱れていることが原因の角質肥厚はちょっと面倒なことになります。乾燥して肌がゴワつくメカニズムを解説しますね。

肌が乾燥するとゴワついてきてしまうメカニズム

まず、表皮と真皮の境目にある基底層で作られた細胞は、最初は生きていて「核」があります。


その細胞がターンオーバーによって肌表面の角質層にまで押し上げられてくるわけですが、肌の最も表面にある角質層に到達した時に細胞は核がなくなって死んだ状態で角化細胞になります。


この「核」が抜け落ちて細胞が死ぬことを「脱核」とも言います。


ターンオーバーと脱核


この「脱核」は非常に重要で、この時に細胞内のセラミドが角質層内の細胞間脂質に放出されることで、角質層に細胞間脂質を形成するセラミドが存在するようになるんです。


ただ、角質層は刺激(紫外線など)を受けたり、乾燥状態が続くと、自分自身を守ろうと表皮の角質をどんどん増やして厚くなろうとします。角層をもっとつくるために細胞の生産ピッチを早めるんですね。


しかし、こうして生産ピッチが急に早くなると肌のターンオーバーが乱れます。すると、脱核せずに核を持ったままの未熟な細胞が肌表面の角質層にどんどん押し上げられてきてしまうわけです。


脱核していない未熟な細胞が角質層に上がってきたところでセラミドが作られないわけですから、強固なラメラ構造を形成できず、角質層はバリアの役割を果たすことができません。


その結果、セラミド不足の肌はますます乾燥し、敏感になるので、角層は無防備な肌を守ろうと、さらに細胞の生産ピッチを早めて未熟な細胞を....という悪循環に陥ってしまうことがあるんです。


こうした肌のターンオーバーが乱れた状態になると、肌は常に乾燥している状態になりますし、外部刺激にも敏感な状態が続くため、炎症があちこちで起きて色ムラやニキビ、湿疹が発生し、凸凹して肌の感触もゴワゴワ・ザラザラになってしまいます。

肌のゴワつき・ザラつきは、ターンオーバーが乱れている証拠

肌がゴワついてザラザラになっているなら間違いない肌のターンオーバーが乱れています。肌のターンオーバーは遅れるのもニキビ・くすみ等の肌トラブルの原因になりますが、乾燥肌の場合は逆にターンオーバーが早くなりすぎていることが多いです。


肌のターンオーバーが乱れているときのスキンケアとしては、AHA(フルーツ酸・乳酸等)やBHA(サリチル酸等)など角質剥離作用のあるピーリング成分を使った角質ケアを行って、肌を一度リセットする方法が有名です。


しかし、なぜ肌のターンオーバーが乱れることになってしまったのか根本的な原因を追求して、対策しておかないと、すぐにまた繰り返してしまうことになるので、悪循環から抜け出すことができません。


肌のターンオーバーが乱れる原因になっているものはというと....


加齢による代謝機能の低下


加齢とともにミトコンドリアがつくる細胞のエネルギーATP(アデノシン3リン酸)が低下してくることで代謝機能が低下してきます。肌においても基底層の活力が落ちてくるため、20代では約28日のターンオーバーの周期で新陳代謝してたものが30代では40日、50代では55日と遅れてくるようになります。

紫外線によるダメージ


紫外線を浴びて肌に炎症が起きると、そのダメージを修復するためにターンオーバーが異常に早まるといった状態が生まれてしまいます。また、紫外線を浴びることで肌の水分量も低下するため肌の乾燥を促してしまいます。

ストレスによる自律神経の乱れ


ストレスを受けると自律神経が乱れます。ターンオーバーは自律神経の働きによるものですから、慢性的なストレスにさらされていると肌のターンオーバーにも影響がでてきてしまいます。

食生活の乱れ


肌の材料となるタンパク質が不足していたり、皮膚や粘膜の状態を保ったり、ターンオーバーを保っているビタミンB2・B6やタンパク質の合成に不可欠な亜鉛などのミネラルが不足していると肌の状態にも影響がでてきます。

睡眠不足


熟睡しているノンレム睡眠の間に成長ホルモンが分泌されて細胞や組織の再生やダメージの修復が行われ、ターンオーバーが行われます。つまり、睡眠不足になれば、寝ている間に行われる肌の生まれ変わりが行われないということです。


肌の細胞は体内時計によって夜は肌ダメージを修復する時間、深夜から早朝にかけては翌日肌を守る準備をおこないます。

タバコ


ニコチンやタールといった有害物質が毛細血管を縮小させて血行不良を招くため細胞分裂に影響を及ぼします。また、肌の健康に必要なビタミンCを破壊してしまう作用もあるように、肌に悪いことをしているわけですから、肌の新陳代謝にも影響が出ることは避けられないでしょうね。

肌や体の冷え(=血行不良)


タバコと同じく血行不良を招きます。冬に肌が乾燥するのは、湿度の低い環境はもちろんですが、低い気温のため血行不良が起こって、酸素や栄養素の運搬、老廃物の回収といったことに影響が及ぶからです。


皮膚の温度が体温に近い温度のほうが表皮細胞が活性することもわかっているので、冷たい風や空気に肌が長時間触れている状態も新陳代謝に悪い影響を与えます。

湿度50%未満の空気が乾燥した環境


乾燥した空気は他から水分を奪います。水分が足りなくなると、細胞分裂が鈍化しますから、ターンオーバーの周期も遅れがちになり、うるおい成分をうまくつくりだせなくなるため、バリア機能が低下して乾燥肌になります。

洗顔や角質ケアのしすぎ


過度な洗顔はうるおい成分を奪ってしまうので乾燥を招きますし、過度な角質ケアはバリア機能を破壊してしまうので、ダメージを受けたと勘違いした肌がターンオーバーを異常に早めてしまう可能性があります。適切な洗顔やピーリングを心がけましょう。

肌のキメを見れば肌のターンオーバー状態がわかる。

ご紹介したように肌のターンオーバーが乱れてしまう原因は肌のバリア機能が低下してしまう原因とほとんど一緒です。


※バリア機能を担うセラミドや天然保湿因子(NMF)といった保湿因子は、肌のターンオーバーの過程でつくられるので当然といえば当然なんですけどね。


健康な角質層を維持するためには、肌のターンオーバーを正常化して、肌のバリア機能を強化する必要がありますが、そのカギを握っているのは「保湿」なのはいうまでもありません。


ターンオーバーを促して肌の代謝を高める方法としては保湿が一番簡単だと思いますが、他にもさまざまあります。30代からは毎日のスキンケアや生活習慣の影響がモロに肌にでてくると思っておいたほうがいいですよ。


ターンオーバー促進する方法


● 保湿ケアをしっかり行う
● ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEの摂取
● 0~6時のコアタイムを含む7時間以上の睡眠
● 運動やお風呂等で血行をよくする
● AHA・BHA・レチノールを利用したピーリング
● 首回りに多い褐色脂肪細胞を冷やして活性化してあげる


まずは保湿ケアを見直して、水分ではなく肌の水分保持力を高める保湿成分をあたえるようにしたいですね。セラミド保湿はその最右翼になるはずです。


自分の肌のターンオーバーに問題がないか、健康な角質層が育まれているかを調べる方法ですが、手で触ってなめらかで柔らかい肌になっていれば問題ありません。


手触りという主観的なものではなく客観的に基準で知りたいという場合は肌のキメが整っているかどうか目で見てチェックしてみてください。網目状になった溝(皮溝/ひこう)と、その溝によってできた盛り上がり(皮丘/ひきゅう)がくっきりと網目状にできていれば、肌のキメが整っている=肌のターンオーバーが整っているといえます。


角質層にたっぷり水分が含まれていれば、皮丘がこんもりと膨らむように盛り上がっていますが、水分不足で乾燥していると空気の抜けた風船のように皮丘もしぼんで、たるんでしまいます。


肌のキメがない・消えているという人も珍しくないんですが、これはスキンケア時の肌への摩擦の影響であることがほとんどです。洗顔やクレンジングの際にゴシゴシと肌を擦っている人はまずきれいなキメはありません。


肌のキメを見れは、今の自分のスキンケアの方法や力の加減、保湿化粧品の効果がでているかといったことが一目瞭然でわかります。肌の状態を客観的にチェックするものとして肌診断機(肌測定器)がありますが、メーカーによって基準がバラバラで数値をどうやって算出しているのか統一した規格がないので信頼性はいまいちなんですね。


そんな基準があいまいでよくわからない家庭用の肌診断機の数値に一喜一憂するぐらいなら、マイクロスコープを買って肌のキメを毎日チェックしたほうがよほどスキンケアの参考になるはずです。


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