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乾燥肌は皮脂やセラミドを守るため洗顔しないほうがいい!?

乾燥肌と洗顔

「乾燥肌の人は皮脂を落としてしまう洗顔は控えたほうがいい」

「朝の洗顔は水洗顔(ぬるま湯洗顔)で充分」


といった話はよく聞きます。


たしかに洗浄力の強い洗顔料を使ったり、熱いお湯で洗顔してしまうと皮脂や肌のうるおい成分が流れでてしまうので、洗顔が乾燥を促してしまう原因になるのは間違いありません。


同じことがお風呂にもいえて、41度以上のお風呂に入ると、5分ぐらいで皮脂やセラミドが溶け出してしまうため肌の乾燥を促してしまいます。


では、乾燥肌や敏感肌の人は皮脂やセラミドを守るために洗顔しないほうがいいのか?というとそんな単純な話でもないんです。

酸化した変性皮脂は肌トラブルの原因になる

皮脂は汗と混ざり、表皮ブドウ球菌などに分解されるなどして、肌表面に天然の保湿クリームといわれる皮脂膜を作って、肌を刺激や水分蒸発から守ってくれています。


肌のうるおいを保持する3つの保湿因子の1つであるとともに、雑菌の侵入や繁殖を防ぐ肌免疫の第一の壁としての役割も果たしている非常に重要な存在になります。


そんな重要な皮脂が過剰な洗顔によって不足してしまえばどうなるか?肌が乾燥する原因になってしまいますし、皮膚常在菌のバランスも乱れるため、ニキビ・肌荒れを引き起こしてしまいます。


ただし、皮脂は不足してしまうのも問題ですが、必要以上に肌表面に残っているのも問題で、毛穴を詰まらせてアクネ菌を繁殖させてニキビの原因になりますし、酸化して、過酸化脂質という刺激物になってしまう欠点もあります。


この皮脂が酸化して変質した過酸化脂質は正常な皮脂膜や細胞を攻撃するので、肌のバリア機能を低下させる原因でもあるんですね。


肌荒れはまだしも「脂性敏感肌」という過酸化脂質による刺激が原因で起こる敏感肌があるということはご存じない方のほうが多いのではないでしょうか?


そのため、皮脂は潤いに欠かせない成分ではありますが、酸化するというデメリットがあることを考えると、まったく洗顔しないというのは、それはそれで肌トラブルが発生する可能性があります。


自分の肌と相談しながらということになりますが、朝と晩の1日2回は最低でも洗顔して必要以上の皮脂は取り除いてあげたほうが肌にとってはいいのではないかと思います。

洗浄力・脱脂力の弱い洗顔料を使って皮脂・セラミドを守る!

変性皮脂の問題もあり、乾燥肌でも1日2回は洗顔したほうがいいというのが当サイトの見解です。


ただし、洗顔料を使って洗顔するのは、夜だけです。理由は「セラミド不足の原因と肌の水分量を増やす方法」や「肌の美肌菌を増やして、乾燥&トラブル知らずの肌に!」で解説したように、洗いすぎが乾燥肌の原因になるからです。


朝洗顔はぬるま湯で行います。寝ている間に汗や皮脂が分泌されるため朝も洗顔料を使ったほうがいいという意見もありますが、だいたいそうした意見は洗顔料を売っているメーカーさんがいっているケースが多いので、大人事情が絡んでいるというのはいうまでもありません。


メイク汚れなどがある夜の洗顔はさすがに洗顔料を使ったほうがいいです。ただし、夜の洗顔は、洗浄力がマイルドで脱脂力の弱い洗顔料を使って、肌を擦らないように気をつけながら32~34度のぬるま湯で洗うということが大原則です。


セラミド不足の原因と肌の水分量を増やす方法」で少し説明したように、洗顔料は皮脂やセラミドなど肌に必要な脂質を落としすぎないマイルドな界面活性剤を使ったものを選ぶことが大切です。


肌に優しい洗浄成分(界面活性剤)

  • ココイルグルタミン酸TEA(アミノ酸系洗浄成分)
  • ココイルメチルタウリンNa(アミノ酸系洗浄成分)
  • ココイルリンゴアミノ酸Na(アミノ酸系洗浄成分)
  • ラウロイルグルタミン酸Na(アミノ酸系洗浄成分)
  • ラウロイルアスパラギン酸Na(アミノ酸系洗浄成分)
  • ラウレス-5カルボン酸Na(カルボン酸系洗浄成分)
  • ラウレス-6カルボン酸Na(カルボン酸系洗浄成分)
  • ラウラミドプロピルベタイン(ベタイン系洗浄成分)
  • コカミドプロピルベタイン(ベタイン系洗浄成分)

肌に負担になる洗浄成分(界面活性剤

  • ラウリル硫酸Na(硫酸系洗浄成分)
  • ラウレス硫酸Na(硫酸系洗浄成分)
  • ラウリル硫酸アンモニウム(硫酸系洗浄成分)
  • ラウレス硫酸アンモニウム(硫酸系洗浄成分)
  • パレス-3硫酸Na(硫酸系洗浄成分)
  • オレフィン(C14-16)スルホン酸Na(スルホン酸系洗浄成分)


成分表示をチェックする以外では、「目に入ると激痛なもの」「洗い上がりの肌がキュキュとなるもの」「やたらと泡立つもの」は刺激や洗浄力が強い界面活性剤を使っている可能性が高く、乾燥肌の洗顔料としては不向きだと判断ができます。


※界面活性剤については、石油由来や植物由来など原料が何であるかは肌の刺激や脱脂力とはまったく関係はありません。石油由来だから肌に悪く、自然由来だから肌に優しいというのはデタラメですからそうした宣伝文句には気をつけてください。


洗顔料の形状については洗浄成分を見て問題がなければ何でもいいです。固形石鹸が肌に優しいというイメージがありますが、石鹸はアルカリ性であることや石鹸の主成分になっている脂肪酸(油脂)が刺激になることがあるので必ずしも肌に優しいとはいえません。


肌が弱い方、極端な乾燥肌の方には脱脂力が強いケースも多いので石鹸の肌に優しいイメージで選ばないようにしましょう。

洗顔はできるだけ手短に、1分以内で済ませること!

洗顔はできるだけ時間をかけずに、できれば1分以内で終わらせるスピードで行います。洗浄成分が肌にのっている時間が長ければ長いほど、皮脂やセラミドが奪われてしまうというのがその理由です。


また、それを踏まえて、顔のパーツのなかでも皮脂の多い部位から泡立てた洗顔料をのせていき、順番に洗っていくというのが基本です。


1、おでこや鼻にかけてのTゾーン
2、頬やフェイスラインのUゾーン
3、目元・口元


という順番で洗っていきます。


頑張って汚れを擦って落とそうとしなくていいです。汚れは泡の吸着力で浮かせて落とすというのが正しい洗顔なので泡の吸着力に任せて指や手で擦らない、マッサージはしないという点を気をつけてくださいね。


そして洗顔後すぐ、保湿するようにしてください。理想はこれまた1分以内、早ければ早いほどいいです。洗顔後は皮脂、天然保湿因子やセラミドが流れでてしまった後なので洗顔前よりも乾燥しやすい無防備な状態になっているからです。


皮脂は分単位で分泌されているので、数分~数時間で元のレベルに戻りますが、天然保湿因子やセラミドはそういうわけにいきません。保湿成分が配合された美容液やクリームで流れでてしまった保湿因子をしっかり補給するようにしましょう。

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