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肌のうるおいは皮脂・天然保湿因子・細胞間脂質が握る!

3つの保湿物質

肌の水分量(=うるおい)は皮脂、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(主にセラミド)という3つの保湿因子によって保たれています。


これら3つの保湿因子が加齢や間違ったスキンケア、ストレスなどで減ってしまったり、産生力が落ちてしまうと、角質層に水分を蓄えられなくなるので、肌内部からどんどん水分が蒸散してしまう状態に。


これが肌の水分量が低下して、ひどく乾燥した状態になってしまう原因です。


乾燥肌対策というのは、皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの保湿因子を減少させないように守ることであり、不足している分を補うことに尽きます。


常に3つの保湿因子が一定のバランスを保っていられるようにサポートしてあげるスキンケアが乾燥知らずの肌をつくることだということを頭に入れておきましょう。

皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質の詳細

「皮脂」「天然保湿因子」「角質細胞間脂質」この3つの保湿因子についてもう少しその働きについて詳しく解説します。

皮脂(皮脂膜)・・・肌の水分保持のおよそ2~3%を担う


皮脂は皮脂腺から分泌される油分のことで、スクワレン、ワックスエステル、トリグリセリドといった成分からできています。皮脂の量は、男性ホルモンや女性ホルモンなどの内分泌因子に大きな影響を受けています。


皮脂は汗と混ざり合って、皮膚常在菌などに分解されることで天然の油膜(=皮脂膜)を作り、肌表面を覆うことで、水分の蒸発を防いだり、肌を保護したり、表面をなめらかにしています。


一昔前までは、肌の乾燥を防ぐうえで皮脂膜の存在は重要視されていましたが、実際のところ皮脂の水分保持に関しての貢献度というのは、他の天然保湿因子やセラミドなどの角質細胞間脂質に比べると、微々たるものだということがわかっています。


しかし、皮脂膜に含まれる脂肪酸によって肌のphが弱酸性(およそpH4~6)に保たれることで、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌や雑菌の繁殖を防ぐことができるということがあるため、健康で美しい皮膚を保つうえで重要な役割を果たしているのは間違いありません。

天然保湿因子(NMF)・・・肌の水分保持のおよそ16~17%を担う


天然保湿因子はNMF(natural moisturizing factor)と略されます。NMFは、アミノ酸が主成分になりますが、他にもピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、ミネラル、塩基類といったいずれも水分を抱え込む性質を持つ複数の成分で構成されているのが特徴です。


角質層に水分を供給し、角質層の柔軟性と弾力性を保つ役割を担っていて、水分と結合する性質があることからもわかるように、角質層の水分は基本的にこの天然保湿因子と結合した状態で存在しています。


天然保湿因子の産生メカニズムですが、表皮のターンオーバーの過程で、フィラグリンというタンパク質が作られ、角層細胞が下層から上層へと移行する過程で、分解されて遊離アミノ酸になります。


こうして生成された遊離アミノ酸は角質層で天然保湿因子として機能するわけですが、アトピー性皮膚炎の人は天然保湿因子の元になるタンパク質のフィラグリンフの発現遺伝子に異常があるため、この産生メカニズムがうまく働きません。


その結果、天然保湿因子が少ないなどバリア機能の異常につながるといわれています。

角質細胞間脂質・・・肌の水分保持のおよそ80%を担う


角質細胞と角質細胞の隙間を埋めている脂です。


セラミド、コレステロール、脂肪酸などが構成成分であり、その構成比はおよそセラミドが50%、コレステロールが20~30%、脂肪酸が20~30%ということで、主成分のセラミドは角質層のバリア機能に欠かせない成分として有名です。


角質細胞間脂質は、角質細胞同士を隙間なくつなぎ合わせる接着剤のように働くことで、ラメラ構造という層状の構造を形成して、外部刺激から肌を守り、同時に肌内部からの水分蒸散を防いでくれています。


この水も油も通さない層状の構造(ラメラ構造)の存在が肌の水分保持のおよそ80%を担っていることからもわかるように、肌のバリア機能=細胞間脂質の働きといっても過言ではありません。


乾燥肌や敏感肌、それからアトピー肌の場合、この細胞間脂質によるバリア機能が壊れてしまっているため、外部刺激が侵入して炎症が起ったり、水分も蒸発して出て行ってしまうため肌はうるおいを保つことができません。


こうしたバリア機能の低下は肌のダメージや細胞の不活性の原因になるため、肌の乾燥だけでなく、ニキビや毛穴の開き、シワ、シミなどの肌トラブルや肌老化にも直接的・間接的に影響してしまうのはいうまでもありません。

乾燥肌対策として真っ先に取り組みたいのは「セラミド保湿」

外気と接する角質層の角質細胞内では天然保湿因子と角質細胞間脂質がしっかりと水分を抱え込んで水分蒸散を防ぎ、肌表面では皮脂膜が水分が蒸発しないように油分でフタをしてくれています。


このように、3つの保湿因子が見事な連携と役割分担で肌の潤いを維持してくれているから、健康でうるおった肌でいられるわけですね。


とはいえ、角層の水分保持を担う割合でみると、80%はセラミドなど角質細胞間脂質、16~17%は天然保湿因子、皮脂が2~3%ということからもわかるように、角層の水分保持に対する貢献度や影響力は保湿因子ごとに大きく異なります。


こうした肌のうるおいを保つメカニズムを考えると、乾燥肌対策として真っ先に取り組まないといけないことは、肌の水分保持のおよそ80%を担うセラミドに代表される細胞間脂質を守り、その状態を維持することだということがよくわかるはずです。


すなわち、洗顔やクレンジングなどの落とすケアでセラミドが洗いすぎで減少しないように気をつけて、保湿化粧品などからセラミドを補充するのが、乾燥肌に一番効果のある保湿ケアだということなんですね。


「今すぐこの粉吹き肌を何とかしたい!」といった急を要する応急処置的な保湿ケアの場合は、ホホバオイルやオリーブオイルなど皮脂に近い構成をしている油分やワセリンで疑似的な皮脂膜を作り、肌を保護して水分蒸散を防いだほうがいいです。


ただし、長い目で見た場合、湿度の低い日でも潤いを失わない肌に変えていきたいのであれば、セラミドを補うスキンケアが効果的ということです。


もちろん保湿化粧品もセラミドが配合されていれば、なんでもいいわけではありません。実際に人の肌に存在するセラミドと同じ形をした「ヒト型セラミド」であるほうが肌なじみがよく浸透力も高いですし、肌が敏感な人でも安心して使えます。


当サイトではセラミドについてやセラミド配合の保湿力の高い基礎化粧品の選び方についても解説しているので、そちらの記事も是非参考にしてください。


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