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血管力が高い人ほど美肌に!~乾燥に強く、肌荒れしにくい事実

肌のうるおいや見た目に影響するものにはいろいろな要素がありますが、ここ最近注目されているのが「血管力」です。


「血管力」というのは、血液の流れをコントロールする力のこと。その時の環境や状況に応じて血液を必要としている部位に必要な量の血液を届ける働きのことをいいます。


そんな血管力が高い人ほど、乾燥に強く、肌荒れになりにくい肌の持ち主ということが生命美容科学を研究する花王などの報告からわかってきました。


血管力が高いと皮膚が乾燥しにくい

※画像:ウェルラボ


血管といってもここでいう血管は、体内の血管の99%を占める毛細血管のことです。そして、37兆個ともいわれる人体すべての細胞や組織は血管を流れる血液に養われています。


それを考えると、「血管力をいかに高めるか?」ということが美しく丈夫な肌を育むうえでどれだけ重要な要素であるかはすぐに分かると思います。

冬の冷えや乾燥に悩まされるのも血管力次第!

血管力と乾燥肌

普段、血管や血流といったことを意識することはないという人でも、冬になって冷えと肌の乾燥がひどくなってくると、血管や血流については意識せざるを得なくなってくるのではないかと思います。


冬は気温の低下に伴って体温が下がってしまうため、それを維持するため熱を産生して体温を維持しようとします。その際に皮膚の表面や手足の末端部分は、体温を奪われないように血流が制限されてしまいます。


その結果、手足は末端部分にいくほど冷えやすくなり、皮膚表面も栄養と酸素が行き届かなくなるので代謝機能が低下。肌細胞の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れてしまうと、セラミドなど保湿成分の産生力も低下するためバリア機能が低下し、乾燥・肌荒れしやすい状態になってしまいます。


※血行不良で皮脂の生成、分泌量も少なくなっていることも肌のバリア機能がより低下してしまう要因になります。


冬は寒さのせいでこうした血流の悪化から冷えや乾燥のトラブルが頻発します。


しかし、真冬でも冷えとは無縁、乾燥もさほど気にならないという人がいるように、血管力が高い人は毛細血管が全身の張り巡らされていて、末端の皮膚にまで充分な栄養と酸素と熱が運搬されているので、バリア機能が強く、乾燥・肌荒れを起こしにくい肌になっているわけなんですね。


「冬は冷える」「冬は乾燥する」というのは仕方ないことだと思っているかもしれませんが、実際は、血管力が衰えていることが原因かもしれないということです。

血管力が低下してしまう原因は?

血管力が高いと、気温や環境、状況に合わせて血液の流れをコントロールできるので血行(血の巡り)が安定しています。熱・栄養・酸素が肌の毛細血管まで行き渡り、老廃物もきちんと回収されるのでキメが整ったうるおいある肌を維持できます。


安静時と運動時の血液配分

※参照:標準生理学


※血液は頭を使う時は脳、運動した時は筋肉、食後は消化器など、必要な部位に優先して配分されます。


逆に血管力が低いと、肌に必要な栄養や酸素が行き届かないため肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れて、うるおい不足やバリア力の低下の原因に。その結果、肌の質感の低下やくすみや慢性的な炎症、シワやたるみも目立ちやすくなり、見た目に老けた肌になってしまいます。


血管力が低下してしまう原因


● 偏った食生活で鉄分やタンパク質が不足している。
● 喫煙、過剰な糖質、悪い油の摂りすぎ。
● 血糖値やコレステロールの上昇による血管へのダメージ。
● 運動不足、座りっぱなしの生活で筋肉が硬直している。
● ストレスや睡眠不足で自律神経が乱れている。
● 女性ホルモンのエストロゲンの減少(※)。

※エストロゲンには血管をしなやかに保ち、血流を促す作用があるため


また、加齢による血管の老化として毛細血管を覆うようにして存在する壁細胞が剥がれてしまうことも影響が大きいといわれています。壁細胞が剥がれてしまうと、血中の栄養分や酸素が運搬途中で漏れ出てしまうということが起こってきてしまうんですね。


せっかく肌のためと思って、コラーゲンやプラセンタ、各種ビタミンやアスタキサンチンやポリフェノールなどの抗酸化成分を食べたり飲んだりしても、血管力が弱っていると、肌に行き着く前に途中で漏れ出てしまってその効果を得られないという結果に...。


しかも、漏れ出た部分で炎症が起って肌老化を促進してしまうこともあるので、これは結構ショックですよね。


壁細胞は50代でその3割が剥がれてしまうといわれていますから、年齢とともにスキンケアだけでなく肌にいいといわれる美容成分を摂取しても効きが悪い、効果を実感できなくなってくるというのは、こうした血管力の低下が関係している可能性があるわけなんです。

見た目の若さも"血"で決まる!

『血管力が衰えていると、細胞に必要な酸素や栄養、熱が行き届かなくなり、老廃物も回収されなくなってくるため、乾燥・肌荒れなど肌トラブルが起こりやすくなる。』


といったことに次いで、ここではさらに「血管」をはじめ「「血液」「血流」の状態と見た目が相関関係にあることもご紹介しておきます。


<見た目と"血"の関係>


■ 頸動脈の壁の厚さを測定する頸動脈エコーから血管の厚さと見た目年齢が相関することが判明。
■ 動脈が柔らかい人ほどシミが少なく、硬い人はシミの面積が大きくなる傾向あり。
■ 貧血などで赤血球の状態が悪いと肌の明度や透明度が低い⇒老けて見える結果に。


私たちの経験則から判断しても、見た目と血流や血行は大いに関係があるというのは十分予想ができますよね?くすんで暗い肌色の人より、明るく透明感ある肌の人のほうがずっと若く見えるのは疑いようのない事実です。


※睡眠不足が続いて目の下の血の流れが滞ってクマができたことがある人も多いはず。


そもそも肌をはじめ体すべての細胞や組織は血管を流れる血液に養われているわけですから、血管や血流に問題があれば、その影響が肌や体の見た目や機能に影響を及ぼすというのは当たり前と言えば当たり前ですよね。


「血管年齢=見た目年齢」になるもの至極当然だと思います。

血管力を鍛えるにはどうしたらいいの!?

血液の流れをコントロールする力=血管力を鍛えるにはどうしたらいいでしょうか?まずは今の自分の毛細血管の現状を知ることからはじめましょう。


【1】 冷水負荷試験


冷たい水に1分間手を浸した後、水から手を出して室温で10分放置。手の温度の戻り方を観察します。手の温度が高く戻る人ほど血管力が高いのはいうまでもありません。

【2】 血管美人(顕微鏡)で観察する


指先の毛細血管と血流を観察するための特殊な顕微鏡です。毛細血管が映らない、形が波打っている、血流が弱いなど異常があることが一目瞭然でわかります。

【3】 舌診断


東洋医学などでは舌診といって舌の状態を観察することで血の巡りを判断します。観察ポイントは「舌の色」「湿り具合」「舌苔の色」「舌の動き」「舌裏の静脈」など。舌の色が白かったり、舌裏の2本の静脈が目立つ人は血流が悪い傾向ありです。


特殊な機材がないと毛細血管の状態がわからないのがちょっと残念ですよね。美容クリニックで調べてもらうこともできますが、自由診療になってしまうので、結構な額のお金が飛んでいってしまう点が悩みの種。


セルフチェックの方法としては冷えの自覚症状があったり、舌が薄いピンクではなく白に近い状態であればまず間違いなく血管力が低いといえます。冷水負荷試験をやってもずっと手先が冷たいなどの症状があれば血管力に問題ありといえそうです。

血管力を鍛えるエクササイズ&スキンケアについて


ということで次は血管力を鍛えるためのエクササイズ&スキンケアです。

⇒こまめな有酸素運動


週2回ジムに行って運動してますというよりも毎日の生活のなかでこまめに体を動かして血流を滞らせないことのほうが血流に影響します。座っている時間を短くして、部屋の中を歩く、その場でスキップする・かかと上げ下げなどこまめに筋肉と関節部分を動かすようにしましょう。

⇒鉄・タンパク質・青魚を食べる


血液の質を決めるのは食事です。鉄とタンパク質(コラーゲン)、青魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸など血管をしなやかに保つ成分を食事からしっかり摂取するということが大事です。タマネギや黒酢、納豆など血液サラサラ成分にも注目。

⇒「シナモン」を食べて血管若返り


食べ物で血管を若返らせることはできないか?ということについても研究が進んでおり、今のところ「ケイヒエキス=シナモン」が効果的だという結果がでています。ただし少量でOK。1日0.6gを目標に食べ過ぎには注意が必要です。

⇒炭酸ガスの入浴剤+お風呂


全身の血流アップにはお風呂も効果的です。長湯は乾燥肌の原因になってしまうので、そこだけは心配なんですが、短時間で効率よく体を温める+血行促進のためには炭酸入浴がおすすめです。

⇒炭酸パック等を利用した血行ケア


マッサージをすることで血行は確かによくなるんですが、皮膚をグリグリ動かしてしまうと、炎症や真皮のダメージの原因になるので注意が必要です。血管を拡張して血流を促進してくれる炭酸ガスを利用したスキンケアアイテムを使ったほうが安全です。

⇒微弱炎症を防ぐ肌の保護&保湿ケア


肌内部で起こる微弱炎症は毛細血管を消失させることがわかっています。炎症の原因となる外部刺激から肌を守ってあげる保護ケアや刺激に負けないバリア機能強化を意識した毎日の保湿ケアが血管力の向上に間接的にですがプラスになります。


血管力を向上させることにおいても「睡眠」「食事」「運動」といった基本の生活習慣が重要になります。ただ、血管への影響としてはとりわけ「運動」の重要性が増すように思います。


ためしてガッテンの番組内でおこなわれた実験でも、入浴が8%の血流増加がみられたのに対して、ウォーキング(ゆっくり⇒早歩きを交互に)は27%%増、手と足をしっかり上げてスキップは51%増という結果がでています。


入浴よりも運動、運動よりもふくらはぎの筋肉を刺激することのほうが数値がいいのは、血が循環するだけでなく、運動(筋トレ)により新しく毛細血管が増えることが血流アップや血管力の強化につながるからです。


肌のための生活習慣として重要だと再三いわれながら最もないがしろにされているのが運動ですよね。運動して皮膚や筋肉に血液を多く配分すればするほど、新陳代謝が促されて美肌になる、乾燥肌や敏感肌といった肌トラブルも緩和できるという事実はよく覚えておく必要がありそうです。

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