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乾燥肌なのにニキビができてしまう理由

乾燥肌とニキビ

繰り返してしまうことが多く、ニキビ跡もできやすいのが大人のニキビ。


思春期のニキビは第二次性徴期特有の性ホルモンの変動の影響で皮脂分泌が増えてしまうことで、毛穴に皮脂詰まりができやすくなってしまうのが原因です。


特に皮脂腺の多いおでこから鼻にかけてのTゾーンに特にニキビができる傾向がありますが、経験済みだという方も多いと思います。


しかし、大人のニキビは皮脂腺の多い部位ではなく、口のまわりやフェイスラインなどむしろ乾燥しやすくカサつく部分にできるという特徴があります。この理由ですが、大人のニキビは過剰な皮脂ではなく、肌の乾燥がニキビ発生の最大の要因だからです。

大人ニキビは油分量ではなく、肌の水分量に影響される?

毛穴詰まりができて、そこにアクネ菌が繁殖して炎症を起こすとニキビになるというのは、10代の思春期ニキビも大人ニキビも変わりありません。


両者の違いはというと、大人ニキビは肌が乾燥することでターンオーバーが乱れて、古い角質が蓄積することで毛穴詰まりができるという点。乾燥が起点になっている点がポイントだということです。


乾燥肌でも大人ニキビができる理由


1、肌のバリア機能が低下して乾燥状態になる。
2、肌のターンオーバーが乱れて古い角質が蓄積されやすくなる。
3、古い角質が毛穴に詰まって皮脂と混ざり、コメドになる。
4、コメドが酸化・炎症を起こしてニキビになる


また、大人ニキビができる肌の特徴としてインナードライ肌というものもあります。


これは一見すると肌はベタつき・テカリなどがあって脂性肌(オイリー肌)と勘違いしやすいのですが、肌が乾燥しているため自衛反応として皮脂分泌が増加しているというのが特徴の肌質になります。


肌表面は脂っぽいので、皮脂を取り除くことに目を向けがちですが、肌内部で実際に起っていることは「乾燥」なんです。

大人ニキビが肌の水分量に影響されているという確たる証拠

ニキビは皮脂の分泌量が多いほどできやすいため、脂性肌(オイリー肌)の人はもちろん、黄体ホルモンの影響で皮脂の分泌量が増える生理前になるとニキビができやすいと考えられています。


しかし、実際に肌の水分量や油分量とニキビの発生の関係を調べてみると、大人ニキビの発生と皮脂量に相関関係はなく、代わりに肌の水分量の変化と相関関係が認められたという報告がアクセーヌや富士フィルムといったメーカーから寄せられています。


大人ニキビ肌の水分量は乾燥肌と変わらない!

※データ:アクセーヌ


肌の水分量などを調べてみたところ、大人ニキビが発生している肌の水分量というのは、乾燥肌とほとんど変わらないとされているのが確認できると思います。


大人ニキビは肌の部分乾燥が原因

※データ:水分・油分量とニキビ発生箇所との関係|富士フィルム


富士フィルムでは、肌の水分量が部分的に減少する「部分乾燥状態」になることがニキビの発生要因であり、これは生理前ニキビでも同様であると報告しています。


図をみてもらえばわかるように、ニキビが多い人と少ない人を比べると肌の油分量はさほど差はないのに、水分量となると大きな差があることがわかると思います。


この富士フィルムの研究からも、大人ニキビには油分(皮脂量)ではなく、肌の水分量が大きく影響していることがわかります。


生理前になるとニキビが増えるのは、女性ホルモンのプロゲステロンが優位になり、その影響で皮脂の分泌量が増えるからではなく、どちらかというと、エストロゲンの作用が弱まることで肌の水分量が低下するからニキビができると考えたほうがよさそうなんですね。


生理前にニキビができる理由は他にも、プロゲステロンの優位になることで、アクネ菌の増殖を抑制する働きをもつ表皮ブドウ球菌が作りだす「抗菌ペプチド」という物質が減ってしまうからというものもあります。


「良くなったと思ったら繰り返す」とよくいわれる大人ニキビですが、その理由も、こうした肌の水分量の低下がニキビの原因という最新の知見に照らし合わせて考えてみると、腑に落ちます。


ニキビそのものはニキビ治療薬やニキビケア化粧品で殺菌や消炎することで治すことはできても、ニキビのそもそもの原因である肌の水分不足(=バリア機能の低下)が改善されていないから繰り返してしまうといえるわけですよね。


その場しのぎで、ニキビを落ち着かせるならば塗り薬を使ってケアすればいい話ですが、繰り返さないようにしたいのであれば、毎日のスキンケアで肌のバリア機能を強化して、肌の水分量を増やしてニキビができにくい肌質に改善していかないといけないということです。

肌のバリア機能の立て直しが大人ニキビ対策の最優先事項

ニキビができるとどうしてもニキビそのものを早く治そうとニキビだけを狙い撃ちした対処療法的なスキンケアをしてしまいがちですが、肌の水分量を増やす保湿を心がけて、角層のバリア機能を立て直すことが、大人ニキビを繰り返さないためには最も有効な方法になります。


それを知らずに、「ニキビ=皮脂」という10代の頃のニキビケアのイメージを持ったまま、洗顔を頑張ってしまうと、肌を乾燥から守ってくれている皮脂やセラミドなど肌のうるおい成分を流出させてしまい、むしろ肌を乾燥させてニキビを悪化させる原因をつくってしまうことになりかねないわけです。



また、夏場はベタつく&面倒ということで、洗顔後の保湿を化粧水だけで済ませてしまうことも多いと思うんですが、そうした手抜き保湿は肌を乾燥させることにつながるので、バリア機能が低下してしまい、ニキビができやすくなってしまいます。


そもそも化粧水をつけることはまったく肌の保湿に役立っていないということは、「乾燥肌に効く化粧水はありますか?」の中でも説明したとおりです。化粧水だけで保湿を済ませるなんてことはありえません!

乾燥肌なのにニキビができるときのスキンケアの見直しポイント
洗顔で肌に必要なうるおい成分を落としすぎていないかどうか
保湿は水分ではなく、保湿成分を補うことが大事!
肌のバリア機能を強化するためにセラミド保湿を頑張る!


ストレスが大人ニキビの原因として影響が大きいというのは経験から実感していると思いますが、このストレスもホルモンバランスを乱すだけでなく、肌の水分量と関係していてストレスを感じるほど肌の水分量が減ることがわかっています。


ストレスが肌の水分量を低下させる


1、自律神経が乱れて、ターンオーバーやホルモンバランスがおかしくなってしまう。
2、セラミドを分解する「セラミダーゼ」や活性酸素を発生させてしまう。
3、毛細血管が収縮して血行不良に。肌に必要な栄養と酸素が行き届かなくなる。
4、末梢神経が収縮して肌の温度が低下。正常な角層を生み出すタイトジャンクションの活性が低下してしまう。


乾燥肌はすべての肌トラブルのもとといわれますが、ニキビも例外ではありません。


角層本来が持つバリア機能が正常に保たれていればニキビも肌荒れもできにくいので、「大人ニキビ=乾燥肌(=保湿)対策」だということは是非とも覚えておいてください。


乾燥肌なのにニキビができてしまう人は、毎日のスキンケアのなかで本当にちゃんと保湿ができているか、間違ったこと、勘違いをしていないか今一度見直してみてください。


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